カテゴリ:小説( 24 )
結構読んでます
長い間更新していなかったが、本は地味に読んでいたりして。
一気に紹介。

宮本輝「オレンジの壷(上)」
宮本輝「オレンジの壷(下)」
宮本輝「星々の悲しみ」
宮本輝「葡萄と郷愁」
五十嵐太郎「卒業設計で考えたこと。そしていま」

たぶん、もう少し読んだような気がするが、とりあえず思い付くまま。
やっと18〜22冊かあ。。。ペース遅過ぎ。
やはり自転車通勤になったことが堪えるなあ。

宮本輝は出張で一気に読みました。

最新は「卒業設計で。」
面白いような面白くないような本だった。
強いて言えば、西沢立衛の話が面白かったかな。
一番フラットでナチュラルな感じだった。
学生時代からバリバリじゃなかった、のが好感度UP!!
卒業設計の図面が残っていなくて、手書きのスケッチのみ、というのもOK。
やはり、パワーで押し切るのが卒計なんですな。。。
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by susinger | 2005-11-24 22:40 | 小説
中国も元切り上げだし。
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久しぶりに、今年やっと16冊目。というか、16作品目(上下あるから)。

村上龍の「半島を出よ」。

イメージとしては、「希望の国のエクソダス」なんだけど、もっともっと現実に近い感じかなあ。リアリティありすぎ。ぞっとするようで、「そうそう」とあいづち打ったり。
よく、政治が腐敗しているとか、日本は借金だらけでだめだとか、そういったネガティブな話題があるけれど、じゃあ、それでどうなるのか、と言われたら、誰も具体的にどうなるとか言えないし、今まであまり聞いたことない。とにかく、駄目になる、とかっていうあまりにも漠然とした話ばかりで。
で、結局、それは村上龍が、「日本はこうなりますよ」と分かりやすく丁寧に教えてくれている本、といえば、かなり的確な書評のような気がします。恐いけど。
これを読んで、じゃあ、こうならないようにこうしましょう、とはいかないんだな。
多分、小説としての領域もあると思う。でもだからこそこの作品がリアリティを描くことに成功しているのではないだろうか。
いやあ、後味悪いけど、やめられませんなあ。
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by susinger | 2005-07-23 23:50 | 小説
本を読むのだ
久々に、今年15冊目。。。
急にペースが落ちてしまった。まあ、事故とか色々あるから仕方ないな。
でも年間100冊はとても無理そうです(別に目標ではないけれど)。

で、久々は、やっぱり宮本輝の「天の夜曲」。
流転の海シリーズの4作目です。

人生とは、運命とは、家族とは、仕事とは。。。

人間が節目と思われるようなときに右か左か、と判断するということは運命なのか?
作者は、それを運命だと思いたくない、とあとがきで述べている。
運命というと何か決まってしまっているというような印象を受ける。自分で選んでいく人生、そこに間違いがあっても納得できる人生。それを模索しながらも、きっと答えはずっとずっと出ない。そんなことを感じさせる小説だ。

でも、判断して前に進んだり後ろに下がったりしないことには、人生は進まない。
嫌になるようなことがあるから、一時の快楽がある。
嫌なことを避けていたら、一時の快楽さえもない。
明日があるさ、という感じなのかな。

なぜか「ニート」なんて言葉が気にかかる。
時代によって、色んな現象が生まれて、それは言葉で補われているような気がする。
少し前の「超氷河期」や「フリーター」もそう。
世間や社会がそんな言葉で包括しても、個々の問題はなんら解決しないのに、そんな言葉に守られている、と勘違いしている人たちが何と多いことか!!
そんな時代でも、自分の思うところや思ってもいないところに進んでいる人は必ずいることを忘れてはいけないと思う。

それが運命なのか、と嘆いたりあきらめてしまう前に、とりあえず、動きたい。
ちょっと動けば判断の連続が待っていて、それは決して間違いではない。

本を読んで久々に色々と面倒なことを考えてしまった。
これもまた判断の一つなのか?
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by susinger | 2005-06-11 00:51 | 小説
青春の影
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花の命は短くて……

命短し恋せよ乙女

花より団子

チューリップだけに青春の影

意味無し
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by susinger | 2005-04-14 22:28 | 小説
愉楽とは何か?
今年14冊目の報告。
宮本輝の「愉楽の園」。

言わずと知れたストーリーテラーの作品で、しかもタイが舞台のかなり複雑な恋愛? 小説だ。いや恋愛小説ではないのかもしれない。恋愛もありますよ、という程度の恋愛であって、恋愛が主題ではないのだろう。

これだけ、恋愛(RENAI)と書くと、少しこっぱ恥ずかしい。

古本屋で105円で手に入れたにしては、かなりお得な内容。まあ、宮本輝の小説にハズレはないでしょう。

「流転の海 第四部 天の夜曲」も文庫で発売されたし、春の忙しさの合間を楽しむには十分です。

いや、それにしても春になって急に読書時間が減ってしまった。かなりペースが落ちてしまっている。年間100冊は到底無理っぽい。
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by susinger | 2005-04-08 23:08 | 小説
芥川龍之介渋い
今年の13冊目。。。
芥川龍之介の「地獄変・偸盗(ちゅうとう)」

地獄変では、絵師が地獄絵を描くように殿様に命ぜられ、どうしても一つ描けないシーンがある、と告げる。それは猛火の車の中で黒髪を乱しながら、悶え苦しんでいる女の姿、である、と。
殿様は、じゃあ実際にそのシーンを作ってやるから描けと。。。

そしてその日、殿様も絵師も見守る中、もうもうと燃え盛る車の中で悶え苦しんでいたのは、、、

というお話。

切ないです。後味悪いです。ビョークの出ていた映画ダンサーインザダークくらい。
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by susinger | 2005-03-22 22:33 | 小説
しばらくSDN
c0011564_1410515.jpg今年12冊目は、鈴木隆之氏の「ポートレイト・イン・ナンバー」。

小説家兼建築家(最近はこれに加えて大学助教授、教授?)という器用というか不器用な作家さんですが、実は学生時代少しだけお世話になったことがあり、まあ、先生は全く覚えてないでしょうけれど、その関係で、小説を読んでみました。

この作品は、かの村上春樹を輩出した群像新人文学賞受賞作品なのですが、おうおうにして80年代の純文学というものはなんとも暗い。そしてネガティウ゛、さらに、主人公の会話が少なくて、クールで、映画の台詞のようなんだけれども、実際映画になるとすこぶるつまらなかったりする(風の歌を聴け、のように)。
でも、そんな80年代の純文学が大好きだ。何がいいのでしょうか? 自分が80年代に成長したからでしょうけれど、答えを求めない文学、というか、世代のような気がして、読んでてしんみりしてしまうのは私だけか。

帯は、ヤマトインターナショナル(というか京都駅のほうが一般的)で有名な建築家、または鈴木隆之氏の師匠? 原広司さんですが、
「文学と建築のフュージョンをはかる若き建築家の野望に、明日の文化の結晶化を期待しよう。」
とのコメントは、とてもシュールであり厳しいものです。でも、宮脇檀さんのようにエッセイを書く建築家はたくさんいますけれど、純文学を書く建築家っていそうでいませんので、私は個人的に好感を持っています。確かに、鈴木隆之氏の建築作品は、「都市生活の断面」とか「舞台」といったようなキーワードで、物語性を感じさせますから、やはり建築と小説の両方がないと成立しないのでしょう。もっと色々な作品を見たいものです(最近の建築作品としては、500万住宅)。

ちなみに、本屋さんでは到底おいてないので、ネットで買いました(それでも在庫確認とか、取り寄せで一週間以上かかりましたけれど)。
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by susinger | 2005-03-21 14:36 | 小説
言葉と音楽
今年11冊目。。。

村上龍「音楽の海岸」なり。

氏の小説に度々登場する主人公のケンジですが、建築家と飲むことがある、というのがこの小説によって明らかにされています。だからといって、どうこういうものではありませんが。それは医者とか弁護士とかと同様に、何かスキルを持った職業人の象徴として(サラリーマンではない)描かれているようです。実際どうなのか、と思いますけど。

音楽は言葉のように必要なもの、なのかもしれませんが、ケンジのように音楽が嫌いだ、と言う人もいるでしょう。でも、嫌いだ、といったところで、音楽のない世界はない(ただの音楽は雑音だから違うらしいが)、そこが音楽であって、実は言葉のように説明がましくない、だからこそ嫌いだ、、、とメビウスの輪になってしまうところが、言葉と違うようで実は補い合う同類性をもっているツールなのかもしれません。
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by susinger | 2005-03-10 22:36 | 小説
まーとの出会い
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 仕事先でライオンの「まー」に出会った。
「最近、どうよ、やってんの」
まーは馴れ馴れしく話し掛けてきた。
「え、まあ、ぼちぼちですけど」
「ぼちぼちいうたら、やってないいうことかいな」
「まあ、そういうわけでもないんですけど」
まーは視線をそらして鼻で息を洩す。
「なにか、面白いことないの?」
「面白いことですか?」
「そうよ。面白いこというたら面白いことよ」
「そうですねえ、携帯電話で、自分では幻の機種と名打ってたV602SHの白が手に入ったことですかねえ」
「ほー、そりゃまたえらいこっちゃ」
「でしょでしょ」
「でも、それはあんた自信のことや。世界の平和でもなけりゃ、子供の未来でもない。強いていえば、メーカーが喜ぶくらいか。でも、新機種出たからそれほどでもない。ましてや新規契約じゃなくて機種変や。サイテーやな」
「まあ、そういえばそうですね」

僕はまーと握手して別れた。
まーは笑っていた。
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by susinger | 2005-03-09 22:37 | 小説
芥川賞の芥川さん!?
今年10冊目。。。

なぜか、芥川龍之介の「羅生門・鼻」。

今までニヒリストの王様として君臨していたのを知っていたにも関わらず、実は読んだことが無かった芥川文学。意外とこの「羅生門」が出世作では無かったのですね。
「鼻」のほうが先に、夏目漱石に認められた、とか。

歴史小説は苦手なのですが、「羅生門」は素直に読めまして、それは、あまりにも有名なせいかもしれませんが、それでもまあ、引き込まれるものはあった。

世間では、「最年少記録なるか、芥川賞!!」とかなんとか、色々と騒がしいですが、その実、芥川龍之介についてはあまり語られていないような気がします。受賞したみなさんは、当然読んでいることでしょうが。。。
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by susinger | 2005-02-24 22:49 | 小説